同じに見えますにんにくにも何種類か品種があります。大きくは2つに分かれますが、ひとつは北方系(寒地型)と言われ東日本で栽培されているもの。もうひとつが南方系(暖地型)と言われ四国や九州で栽培されているものです。

南方系と北方系の違いはその低温要求量にあります。やや専門的になりますが、にんにくは一定の低温期間を経ると側球分化(りん片分化)の態勢に入ります。この側球分化が起こるために必要な寒さへの要求量が少ないのものが南方系で、要求量の多いものが北方系のにんにくということになります。

にんにくの産地と言えば青森県が有名ですから寒い地方でないと栽培できないと思っていらっしゃる方もいるようですが、低温要求量が少ない南方系であれば四国のような暖地でも栽培が可能なわけです。実際、香川県は全国2位のにんにくの産地となっています。ご自分のお住まいの地域が南方系がいいのか北方系なのか。これを踏まえて栽培する品種をお選びください。